【コラム】育休は過ごし方次第 ~家事ができないパパの育て方~

パパが育休をとっても、家でゴロゴロ。
結局、ママの負担が増えるだけ。
こんな家庭も多いそう。

こんなことなら育休なんて取らずに働いてくれ。
ママの切実な声が聞こえてきそうだ。

家事の仕方が分からないパパなら無理はない。
見兼ねたママが自分で全部家事をやってしまうのならなおさらだ。

結局、人はやってくれる人がいるとまずやらない。
実家にいるときは自動で食事が出てきて、
自動で洗濯物が畳まれていて、気付けばお風呂が沸いている。
誰しもが経験あることだ。

つまり、家事を全くしないパパは
自分の実家で母親と暮らしている状況と何ら変わらないということだ。
労せずママ(妻)がやってくれる。

解決策を考えるとするならば「助けない」ことだ。

職場での例が分かりやすい。
手取り足取り丁寧に教える上司Aの部下Bと
ほぼ放置プレイで言い方もきつい上司Cの部下D。

結論、成長速度は圧倒的に部下Dの方が早かった。

私は30代前半で初めて管理職になった。
自他ともに認める上司Aタイプだった。
部下Bは私に甘え、私自身はいつまで経っても苦しかった。

私は心配で仕方がなかった。
ぎこちない部下のやり方でお客に迷惑をかけるのではないか。
すべての作業に細かく指示を出した。

言わずもがな、部下は「自分で考える力」が育たなかった。
私は「助けない勇気」が持てなかったのだ。

家事の話に戻そう。
家事のやり方も人それぞれあるだろう。
衣類の畳み方や掃除の順番、効率のいいご飯の準備の仕方。

ただ、まずは家事の素人であるパパにやらせてみる。
そして、下手でも時間がかかっても助けない。
(何がどこにあるか聞かれたらそれは答える)

助けないことで、言い換えればパパが家事をしないことで
家の中が大変なことになる状況を自動的に作るということだ。

その状況を作れるまで、いかに我慢ができるか。

家事は作業ではあるが、毎日のことで
明日に先延ばししたくてもできないことがほとんどだ。
疲労もじわりボディブローのように効いてくる。
そこに育児も加わるとほとんど自分の時間はないだろう。

実家を出て初めて一人暮らしをして
親のありがたみが分かるのは自分ですべてやるからだ。

その理論でいけばパパが家事をすることで
ママへのリスペクトは自ずと生まれるはずだ。

育休の終わりはいつかくるが、育児の終わりは当分こない。
もし、育休中にパパが家事を覚えてくれれば
育休後も家庭内戦力として考えられるかもしれない。

昔は男が稼ぎ、女は家を守るがセオリーであり、正義であった。
ただ、今は違う。

育休中にパパが家事をしないと嘆くのでなく
育休を機に、パパを家庭内戦力として育て上げる期間と捉え
いかに助けず、能動性を促すか。

育休期間は過ごし方によって、その後の生活も変わる。

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